沖縄県立北部農林高等学校定時制課程

学校長あいさつ

山城 聡

「はじめに」

 本校は、沖縄県立北部農林高等学校として76年の歴史を数え、前身の甲種国頭郡各間切島組合立農学校まで遡ると120年を数える伝統のある農業単独の専門高校です。これまで14,802名の卒業生が地域の産業界はもとより、県内外各地・各界の有為な人材として活躍していることは大きな誇りとなっています。

「特色ある学校づくり・教育課程を目指して」

 現在は、全日制課程熱帯農業科・園芸工学科・林業緑地科・生活科学科・食品科学科、定時制課程農業科の2課程・6学科が設置され、400名余の生徒たちが、日々充実した学校生活を過ごしています。全日制の各学科においては、2学年からコース制を導入し専門的な深い学びに力を入れる他、職業資格取得や校内外の多くの行事など生徒の可能性を引き出す様々な取り組みを実践し、将来の地域社会を担うスペシャリストの育成に取り組んでいます。また、定時制は沖縄県北部地域の唯一の定時教育を担う学科として、基礎・基本を重視した教科学習や実習を重視した農業学習をとおして高校卒業後の地域の人材育成に取り組んでいます。 そのため、生徒同士の学び合いを重視して、各教科で、生徒一人ひとりが自らの課題を明確にし、課題解決のための仮説と計画を立て、その実践を通して課題解決に取り組み、さらに次の課題を明確にしていく「プロジェクト学習」の充実も図っています。

「常に意識したいこと」

 教育目標である「農業教育を通して創造性豊かな人間形成と自主的精神を培い、社会に貢献する心身共に健全な産業人を育成する」を推進し、「学校生活において自主的精神をもって学び、豊かな創造力で現在・未来を見つめ、勤勉に人生を拓く」を制定のねらいとしている校訓である 「自主・創造・勤勉」のもと、笑顔にあふれ、人を思いやり豊かな人間性を身につけ、社会に貢献する産業人の育成を目指し、人と人との関わりを大切にし、コミュニケーションを図ることを学校生活の中で常に意識して学習活動や特別活動に取り組んでいます。

「『夢・実現』のために」

 そのため、生徒一人ひとりが「生きる力」を身に付け、明確な目的意識を持って日々の学校生活に取り組み、主体的に自己の進路を選択・決定できる能力を高めていきます。 また、しっかりとした勤労観・職業観を形成し、激しい社会の変化の中で将来直面するであろう様々な課題に対応できる社会人・職業人としての自覚を育成していきます。

「チーム学校として」

 保護者、同窓会、後援会、地域の皆様及び関係機関のご支援とご協力のもと、「安全・安心で信頼される学校づくり」を目指し、職員一同が一致協力にして北部農林高等学校のさらなる発展のために取り組みます。